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2011/02/08
「大地の四季」をようやく読みました by たわふ
大地の四季 季節の錬金術について
大地の四季」は、四季の宇宙的イマジネーションを読みやすくした感じというのが私の印象です。(四季の宇宙的イマジネーションは、難解すぎて理解できないけれど、本書よりは、四季のイマジネーションの方が奥が深いのは確か)

副題の「季節の錬金術について」というのがこの本をよく言い表していると思いました。知らないところで、錬金術のようなことが起こっている!と思います。

魂のこよみとあわせて読むのも面白いと思います。

季節の移り変わりで目に見えない部分、とくに大地と植物の関係が書いてあります。
「草花が地面から生えるというのはたいへんな錯覚です。草花は外からひとつの領域へと、内に向かって形成されます。その領域は植物の流れるような生命形姿によって満たされています。私たちの目では、この流動的で、生命に満ちた空間は見ることができません。大気中の素材を取りこんで成長することで、はじめて目に見える植物になるのです。顕微鏡で見ることができる導管は、生命空間のなかに存在している目に見えない流れの写し絵のようなものです。たえまなく流動するこの空間の境界が部分的に現れたのが茎の形や葉の輪郭なのです。」(P12より)

今年の冬まで覚えていれば、試してみたい。
「冬が始まって十二日後、十二月四日の聖バーバラの日です。この日に実になる木、野生の桜が最適ですが、その枝を折り取ると、二十一日後のクリスマスに部屋の中で花を咲かせます。この日は全地球と、それに属する植物世界全体の生命活動にとって真の「転換日」なのです。」(P82より)

ほか、私が面白いなあと思ったところ。
「「私には大地がそれほど必要ではない。地球に完全に降り立とうなどとは思ってもいない。私が地球のしがらみから目に見える形で自由でいられることが分かるだろう。」この「完全には地上に降りない」ことこそ、すべての単子葉植物の本質なのです。」(P31より)
大豆が地上的と、ぽっこわぱ耕文舎のドニーさんが言っていたのが分からなかったのですが、少し納得。(そのときは、花が水平方向に咲くということで動物的とか言っていたので、双子葉植物の中でも、もっとも地上的なものや、比較的地上的ではないものもあるのだろうなあ)

「この冬とクリスマスの出来事の中心に、地球に吸いこまれ、クリスタル Krist-All(Kristall=結晶 Chirst-All=遍在するキリスト)によって保持された太陽の働きがあるのです。」(P69より)

「その対極に立つのが熱帯と亜熱帯の一部です。そこでは、滋養し、生命を与える力が、動物や人間を圧倒しそうなほどに溢れています。熱帯に生まれた人の体質なら、その充溢から栄養を採れますが、温暖な地域に生まれた人にとっては順応は困難です。その体質が「健強な」温帯の栄養を求めるからです。」(P71より)
ほぼ、身土不二のことだと思うんだけど。シュタイナーを理解していくと、食事はやはりマクロビに近づくのかな。

読むのに時間がかかったのは、農業講座と交互に読んでいたためで、たとえば、農業講座には以下のような箇所がありました。
「およそ十一月から十二月にかけての時期に地表の下において、このことが植物の生長にとってとくに効力をもつ一時点があるといいうるのです。そうしますと、ここで「どのようにすればこの事実を、植物の生長にとって実際的に利用することができるのか」という疑問が生じてきます。つまり植物の生長を調整することができるためには、いま述べたような事柄を十分に利用することがいかに重要であるかに、人びとはしだいに気づくようになるでしょう。」(農業講座P69より)
「石灰性物質とケイ石性物質との協調のうちにはじめて、植物界は今日私たちが見ているような形で繁栄することができるのです」(農業講座P49より)
「ケイ石質は、大地の中の普遍的な外界知覚感覚であり、石灰質は、地中における普遍的な外界摂取欲です。」(農業講座P114より)
農業講座も結構難解なのですが、本書を読むことで、以上のようなところ(種のことも書いてあります)などを理解するための手ががりが得られるのではないかと思います。農業講座は分からないから読みたいないという方でも、バイオダイナミック農業の理解を本書のみでも深められるのではないかと思います。

   

Edited by たわふ 2011/02/09 00:36:58
Last Modified 2011/02/09 01:01:20

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