シュタイナー教育・幼児教育・教材・おもちゃと雑貨「天花地星」の日記Blog
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2024/11/13
メルヘン論、読みましたーーーー by じゅんか
春先から、読むぞ読むぞ詐欺を繰り返しておりましたが!
「メルヘン論」ようやく!読めました。

これは私だけかもしれないんですけど、気分が乗らないときというのがあって、
春先は 読もうとしても読もうとしても、全くページが進まないで、
わたしは この本が難しいせいじゃないかと!書いたような気がします。

すみません。たぶんそれは本のせいじゃなくて、私の気分のせいでした!!

でね その時の私は巻末のメルヘンから読んだらスッと読めるのじゃないかと思って再度チャレンジしたのですけど、その時は全然読み進まないで そのままになっておりました。

今まさに!読み終えたところなんですけれども、今回はスッと読めたんです。めちゃくちゃ読みやすいかというとそうでもないし、
めちゃくちゃ難しくて手がつけられないかというと そうでもありません。

途中はグリム童話がいくつも紹介されていたりして ぐいぐい読める箇所もあります。

私見の感想ですけれども、いろんな難しい本も良いけれど、小さい子にお話しするためのメルヘンは 難しい書物に勝るとも劣らない、叡智のつまったものだと感じています。グリム童話に限らず、おとぎ話、昔話は大切です。老若男女どなたにとっても そうだと思います。

わたしは たったいま読んでよかったし、これは多分何度か読みなおしたい!と思いました。

なんと一番わたしにとって難しかったのは 巻末のメルヘンで メルヘンなのに、設定が複雑でした。逆から読んだらダメです。前から順番に読むと 多少助けになることが本文内にあります。順番通り読むことをおすすめします。

  

Edited by じゅんか 2024/11/13 18:31:09
Last Modified 2024/11/13 18:53:40

2024/11/08
12月(じゅうにつき)を飾る by じゅんか
さてさて、当店取り扱いの商品の中に「木製一年カレンダー」っていうのがあるんです。12種類の木製のオブジェがあって、それで季節を飾るものみたいなんですよね。

ところでこれが入荷した時、私はこのオブジェの意味が全然わかっていませんでした。
解説はついているけど、名前だけだし、うーん 日本人が感じる季節感と だいぶ隔たりがあるよね??って思いました。

1月 ゆきだるま
2月 魔女
3月 おうち
4月 うさぎ
5月 チューリップ
6月 かたつむり
7月 さくらんぼ
8月 ボート
9月 風車
10月 洋梨
11月 こびと
12月 星

ピンと、こないですよ!ね!!
このうち2月の「魔女」がゆきどけおばさんだということに、昨日ようやく気付いたんですよ。そうだよ。2月といえば ゆきどけおばさんがやってくる時なのよ!
それで11月もわかりました。これはただのこびとじゃなくて、ねっこぼっこじゃないかしら!
4月のうさぎは イースターバニー!それはわかる!わかります。
5月にチューリップが咲くのなら、北海道とあまり変わらない季節感かな??
確かにこの界隈では、6月ごろからかたつむりが動き出し、7月にはさくらんぽがとれます。8月は水遊びをしますから、ボート!
9月の風車....はきっと!小麦がとれて、風車で粉ひきをしてたんじゃないでしょうかね。
そして 12月は アドベントの星!

なるほどなるほど!です。


.....と思って飾ってみたら、あれ、これはやっぱり、季節のシンボルで良いんじゃない?っていう気分になってきました。かわいいじゃないの。
これは 10月から 3月までを順番に並べてみた感じです。

たとえば3か月分飾るのも良いなって思ったんですよ。
カレンダーも3か月分貼ったりするじゃないですか。
翌月、翌々月を見据えながら暮らすことって大人にもあります。



北海道の11月は 子どもにとって 少し寂しい季節です。
ずっと外では遊べないし、雪遊びもまだできません。
おでかけしたって、あっという間に日が暮れてしまうのです。
ちょっとうつむきかげんのねっこぼっこみたいに、歩く子もいるかもしれませんね。

でも、もうすぐアドベントの星が見えます。アドベントからクリスマスにかけての 12月が、11月の後ろで待っています。そのまた後ろには かわいくて たのしい雪だるまも、待っているのです。

そういう飾り方も、良いですね。
わくわくしながら 日々を過ごしたいですものね。

このオブジェを飾るのは 同じくグリムス社の バースデーリング!」
これに別売りの真鍮パーツを組み合わせると ロウソク立てにもなります。
これは近日中にアップします。どうぞみなさま お楽しみに。

  

Edited by じゅんか 2024/11/08 09:18:34
Last Modified 2024/11/13 18:16:44

2024/11/08
北国に、霜じいさんがやってきました。 by じゅんか
本日霜じいさんがやってきて、外はまっしろです。
庭に出てみたら、霜柱がたっていて 足音がくしゅくしゅいいます。

北海道では「霜じいさん」の存在はとてもリアルです。
天気のさまざまに 精霊っぽさを感じるのは エルサ・べスコフの絵本「冬のおしろへ行ったウッレ」の影響ですねー。
大好きな本です。

この本はおはなしそれ自体ももちろんすごく良いんですけど、寒い国に沢山いる 精霊の存在を すごく良い感じに、表現してくれています。

霜じいさんが来た日の朝は 一斉に霜がおります。
霜じいさんが山々や木々に息を吹きかけて回り、白くきらきら輝く景色になります。
そう、でも霜じいさんは あまり怖くはないの。

そして 今まで地上にいたこびとたちが ねっこの下で暮らし始めます。

そう、ねっこぼっこたちが、地面のしたで あそんだり、何かを作ったりしているのです。それもすごくわかります。

厳しい顔をした「冬王様」が来たら、天候が荒れて、北風がぴゅうぴゅう吹きます。
冬王様は強い北風と、吹雪を連れてくるからです。

いまはね、冬王様はまだまだ、もっと北に居て、シロクマとセイウチと一緒にくらしているんですよ。それもなんだか良いじゃないの。

霜じいさんも、冬王様も、大変厳しいひとだけど、季節のなかで 大切な役割を持っています。そう、冬は厳しい季節だけれどとても美しく、私は大好きです。
なんだろうね。心がすっと落ち着きます。

春には春の、夏には夏の、秋には秋の素敵さがあります。
冬も同じで冬が終わりかけるときにはむしろ少し寂しい思いがします。

それがわかるのが「ゆきどけおばさん」の存在です。
いちばん寒い季節のピークをすぎると、「ゆきどけおばさん」がしばしばやってきます。
「ゆきどけおばさん」のホウキには不思議なちからがあって、ゆきどけおばさんがそうじをすると、雪がどろどろと解けます。これがもう、醜く溶けます。
溶けた水がすっと土に入っていかず、水たまりをつくり、道はつるつるとすべります。これが冬の終わりと早春のあいだの「ゆきどけおばさん」のしごとです。
ゆきどけおばさんと 霜じいさんは 交互にやってきて 溶けたり、凍ったりを繰り返します。
だんだんとゆきどけおばさんが強くなっていきます。

ゆきどけおばさんがやってきたら、屋根からぽたぽた 雪どけ水がたれてきますから、ゆきどけおばさんはこうもり傘も持っています。

ゆきどけおばさんは いつもくしゃみをしているの。
それもすごくリアルです。真冬の、一番寒さの厳しいときは案外平気なのに、雪が解けたり、凍ったりお繰り返す時期に、カゼがはやったりします。
「冬」というひとつの季節にこれだけの精霊がいる!と思うととても楽しく思います。
ちょっとうれしい 霜じいさんの日でした。

  

Edited by じゅんか 2024/11/08 08:19:49
Last Modified 2024/11/08 09:06:56

2024/11/06
「人間発達論」読んでみました^^ by じゅんか
さて、昨日「人間発達論」を読みました。

これね、ずーっとずーっと気になってて、一カ月以上前に買ってたんですよ。
なのに、読まないままひと月!!あって!!

ルドルフ・シュタイナー自身の著作は難しいっていう先入観もありますね。
でも 読めました!2日くらいで!!バンザイ!

当店で取り扱い書籍のうち バイオグラフィー関係は「バイオグラフィー・ワーク入門」とこの「人間発達論」の2冊ですが、この2冊はアプローチが違います。

バイオグラフィーワーク入門は 著者の方の人生を振り返り、また 周囲の方々が人生を振り返るなかで、自分の役割に気づいたり、いろいろされていきます。これはもう、要約では語れませんので、ぜひ読まれたら良いと思います。
また、「バイオグラフィーワーク入門」自体はどなた様にもチャレンジしやすい「人生のふりかえり」ができてよいのではないかと思います。

一方でこちらの「人間発達論」は 著者自身(この場合はシュタイナー自身)の人生を振り返ったりする、いわゆる「自分語り」的な部分は全くありません。

自分の人生を振り返り、自分だけで人生の意味を解釈するのも良いけれど、そうでないアプローチがあります。人生の7年期について学びたい方にも良いと思います。

私は今のタイミングでこの本を読んで、よかったなーと思っています。
この中に 「熱意をもって続けていた活動をやめざるを得なかったときに、何もなくなってしまうのか」というくだりがあります。そうではない、そうではないんですよ。むしろ良いことがあるのですね。
このエピソード自体はおそらくこの本の主題ではないんですけど、いろいろと私のこころにスマッシュヒットいたしました。

翻訳も読みやすくて良いと思います。
バイオグラフィーに興味のある方も、占星術に興味のある方も、人生の7年期について考えたい方も。ぜひに。

  

Edited by じゅんか 2024/11/06 08:04:02
Last Modified 2024/11/06 08:15:11

2024/11/02
童話「カエルの王様」について by じゅんか
オストハイマー カエルの王様のおひめさま Princess for Frog King ディスプレイ
オストハイマー社「カエルの王様のおひめさま」が入荷しましたので、少し。

私は子どもが小さいころ、夏場になると このおはなしをしました。
このおはなしは「夏のおはなし」です。

「暑くてたまらない日に」「木陰の」「いずみのそばで」おひめさまがボール遊び(まり遊び)をしているシーンから始まるのです。
だから 真夏のおはなしにピッタリだったんですよね。

グリム童話っていうのは必ずしも 「勧善懲悪」ではないんです。

この「かえるのおうさま」も理不尽なおはなしです。
このおひめさまは 大人目線で見るとけっこうひどいおひめさまです。
約束は守らないし、
助けてくれたかえるをバカにしているし、
ついには かえるを壁に投げつけてしまいます。

もう、ひどいの!ひどいの!とってもひどいの。
でもこのおはなしはハッピーエンドで終わります。

でもね、繰り返し語り聞かせをしたときに思ったことは
うーん、そうだよね。正論で 「約束は守るべき」と言われても、「耐え難い」と思うお姫様の気持ちもわかるし、叱る王様の気持ちもわかります。

最初は 「約束は守るべきだよな」と思っていた私も、
「いや待てよ、同じ状況だったら 私も嫌だ!って言うだろうな」と思ったりします。人間だもの。

そのほか繰り返されるやり取りも 誰の中にもある葛藤ですね。
主人公が完全に清く正しく美しいのも良いんですが、主人公が不完全なのも 悪くはないなと思います。

人はみな、呪われたかえるであり、人はみなお姫様のように気ままな部分を持っています。そんな気がする、2024年でした。

  

Edited by じゅんか 2024/11/02 11:32:46
Last Modified 2024/11/02 14:07:40

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