パステル画は深い by じゅんか
先日 パステル画を描いてみました。
「ひびきあう色2」を買ったお客様から 「本の通りに描けない」という問い合わせがあったからです。
そして 私も描いてみた。
むっほーーー
私、静物画とか風景画、全然ダメなんですよ。
線描で マンガチックになら なんとかごまかせますが、それ以外は本当にダメです。
そして、「ひびきあう色2」を見ながら、何度も描き直しているうちに、ハタと気づきました。
私、今までこういう描き方をしていなかった!
「響き合う色」シリーズでは たとえば花を描きたい時に、はじめから花を描かないのです。
全体の空気から描くんです。
そして 段々細かく描いて行きます。
それも 花ならば タネが伸びて行くように、色を伸ばして行くのです。
ああ、そうか!
私が小中学校の頃、何を描いても、「感じが出ない」と思っていたのは こういうわけだったんだ!ってすごく実感しました。
「全体の感じ」を大事にしていなかったんです。
細かいところだけを一生懸命に見て。
すると出来上がりはものすごくゆがんでいて、見ていても ちっともいい気持ちになれませんでした。
この本は詳しく描き方がのっていて、かなりいい線の絵が描けます。
でも、本の完成図そっくりに 仕上がらないことはあります。
版を重ねるうちに、何度か途中の説明を補足したり、変更したりもしているそうです。
また、脱脂綿でパステルの色を広げて行くのですが、このこすり方には個人差があります。
強くこする人、そーっと広げる人....そういう差もあります。
紙質にもよりますが、何重にも色を重ねて行くうちに色がのらなくなることもあるのです。
そうなると 細かいところを描くことができなくなるので、小菅先生は 「赤青えんぴつで補足することもあるんですよ」とおっしゃっていました。
そうか!
パステル画といっても 一個人である私は パステルだけにこだわらなくてもいいかもしれない!
おおむねを描いてから、色鉛筆でちょっと細かく描きこんでみたい人もいるでしょう。
また、少しあっさりめに仕上げたい人もいるでしょう。
私は今 思うところがあって 毎日色鉛筆で絵を描いているのですが、時折、パステル画を描いてみることで 自分の中にヒントが生まれる気がしてきました。
そして 今夜も こそこそとパステル画を描いているのでした。
カゼをひいているのに、早く寝ないとな。
おやすみなさい。
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Edited by じゅんか 2011/03/01 23:49:43
Last Modified 2011/03/02 00:02:11