父母や学校の先生に読んでほしい by たわふ
不安げな子・寂しげな子・落ち着きのない子(仮題)
基本的に講演録なので、読みやすいのではあるが、多少分かりにくい表現もあるが、講演録であるだけに何度も説明しているので、シュタイナー本としては分かりやすいでしょう。
十二感覚の基礎感覚(触覚・生命感覚・運動感覚・平衡感覚)がいかに重要かが書いてある。治療教育へのヒントになるように、応用ができるように根本的な部分を説明している。
子どもだから多かれ少なかれある症状だとは思うけど
- 不安げな子
(「ママ!ママ!」とうるさい子ではないかと思う。過剰すぎて、夫婦生活が何年もできないという例が書いてあった。)
- 寂しげな子
(極端になれば引きこもりになってしまうと思う)
- 落着きのない子
(極端になれば、多動児になってしまうと思う)
そのような場合、どうすればいいのか?のヒントが書いてあるのだが、なかなか難しいとは思うが親として実践できる部分はしてみたい。
少なからず、知識として、どうしてそうなるか?が理解できるので、知らずに悪化の一途をたどるようなことにはならないのではないかと。もっというと、私自身も、寂しげな子になるのではないかと思うし、ヨメは、不安げな子になるような気がする。親自身の自己教育にもよいと思う。
立ち上がること、歩くこと、手を自由にすることがそれほど重要なこととは思わなかった。「私たちは平衡感覚によってこそ、神的世界秩序に対する内なる感情を持つことができるのです。」(P194より引用)
最後に気になった文章を引用
「犯罪歴、麻薬中毒歴、宗教的セクト歴の多くは、子ども時代の教育的な不寛容や愛情の欠如によって負った諦めの傷口が、長期に渡って繰り返し破られつづけたことに始まります。であるならば、ここでは当然、学校の在り方が大きく問われることになるでしょう。が、その際、私の ―教育セラピスト・教育カウンセラーとしての― 職業的体験からは、私たちが語リ合ってきた三つのタイプの子どもたちとのかかわりに関して、ヴァルドルフ・シューレ(シュタイナー学校)の方が公立学校よりもずっと勝っているとは、残念ながら言うことはできません。とはいえ、学校というのではなく先生たちはどうなのかということになれば、私たちを勇気づけてくれる素晴らしい先生方に出会う機会は、やはりヴァルドルフ・シューレでの方が多いとはいえるでしょう。」(P206-207より)
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Edited by たわふ 2010/08/14 01:44:23
Last Modified 2010/08/18 14:44:30