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2010/11/17
とらおおかみ出版記念講演に行ってきました by たわふ
とらおおかみという本の最初と最後に、懇談会の内容を書き起こししています(川手先生ととらおおかみ主要メンバーでの懇談会)。録音していた出版社の方の感想が「タメ口な人が二人いますよね」ということだった。そのほかの人たちは、川手先生に対して目上の方への話し方なのに、二人だけタメ口だったわけです。(当店の店長に会ったことのある方はすごく想像がつくと思いますが、タメ口なその一人は、店長です。)

この本は、出版社の方からオファーがあって作りはじめたとか。現在の出版不況では珍しいことであるらしい。とくにこのような分野では。オファーがあるだけでもありがたい状況なのに、川手先生はさらに3つの条件を提示した。
1)出版社の二人と川手さんの3人で作ること。
2)出版社の方も川手さんの実際の現場をみること。
3)期限を決めないこと。
そのためこの本ができあがるまでにすごく時間がかかった。

私のヨメは、結構、お話を作ることができるし、一時期ではあるが、語り聞かせ用にお話を全部覚えて、寝る前に語り聞かせを毎日していたということがあるので、お話しに関しては、父親だということもあるけど、それほど興味がないというかあまり問題になったことがない。(ヨメはタインさんの授業でお話の創作がすぐできて他の人たちに驚かれたようだ。)父親が作るのもいいことらしいけど。

でも、他の人は、お話を作れない人がほとんどで、すごく大変らしい。なので、川手さんの指導のもとですると1時間もしないうちに参加者全員がお話を作ってしまうようだ。

この本は、実際作られたお話を元に解説をしていている。その中の一つのお話として参加者の作った「引き出しお化けの話」。参加者の子どもが引き出しを開けっ放しになったり、服がはさまったまま閉めたりしていたことから作ったお話で、そのお話をした後からは家中の引き出しが閉まっているかどうかを確かめてから寝るようになったとか。怖がるくせに、そのお話をその後もせがむとのこと。それに対する川手さんの解説として、「教訓話」になっていないことがよいとのこと。話の最後に「だから引き出しはちゃんと閉めましょうね」って言わないで、「引き出しのお化けの話」(引き出しが開いてるときだけお化けが出てきて怖いというだけの話)であることがよいとのこと。

川手先生自身は、子どもの顔をみてから即興で作るようにしている。子どもの顔を見ると、カラスに見えたり、きつねに見えたりしたら、その動物のお話をその場で作ってしまう。子どもの前に出るまでは、真っ白な状態で何も考えないままで、その場で作ることを心がけているそうだ。

なぜならば、この本の副題にもなっているが、「子どもらの心が生んだ物語」とあるように、川手先生がお話を創作しているわけではない。すべて、鏡になって子ども達からあふれ出ているものがもとになって、ただできてしまうだけで、川手先生はお話になるようにちょこっとお手伝いしているに過ぎない。

理解していないことを説明しようとして、しゃべっているうちに自分自身の理解が深まるという経験はないだろうか。そんな感じで、物語ができてしまうとのこと。私の個人的な感想だが、思っているだけではなく、文章や語ることで、現実世界に言葉として表現するという作業にとっても意味があると思う。私自身、シュタイナーの本を読んだ後に、分からないながらに文章にしてまとめると理解が深まる体験があるし、しゃべることで、あ、そうだったんだと思ったことが何度もある。(言葉というものは、それだけで存在するもので、言葉そのものに力があるとカールケーニッヒの「子どもが三つになるまでに シュタイナー教育入門」にも書いてあります。聖書にも「はじめに言葉ありき」という部分がありますね。)

シンガーソングライターのイルカさんとは川手先生はお友だちで、お友だちだからこそ、本のオビの推薦文を依頼してはならないと思って最初はしなかったらしく、何かのついでに軽く聞いてみたら、あっさりいいよと言われて、推薦文を書いてくれたとの事。「とらおおかみを読むとね、蛙になれるよ。隠された水の中にある真を迎えに行く勇氣をもてるからなんだよ」

これは、芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」についてこの本に書いてあることで、川手先生は、小さいころから俳句とかにも興味があったという珍しい子どもだったのだが、この芭蕉の俳句だけは長年どうしてこれがよいのかが理解できなかったそうで(私はいまだにできないけど)でも、大人になってから何度も何度も言っているうちにその良さが分かってきた。池を調べるために周りを細かく調べたりするだろうが、池に潜ることはしない。これは私の感じた感想では、何かをしようとするときに、今までの慣れ親しんだやりかたでやろうとするけれども、そんな安全な状態を維持しながらでは本質は見えない。子どもの本質にせまるには子どもに飛び込まなければならない。(詳細は本書をお読みください。変な説明になっている気がする)

そんなこんなで、店長が一番はまっています。店長は文章とかお話を作るのはすごく苦手。ですが、本書にも、店長の作品が載ってますし、伊達とらおおかみ おはなしおはなしにも載ってます。

川手先生は、小さい頃は、作文と絵が苦手だったらしい。とくに絵のほうは、この本を作るまで、ずーと苦手というかできなかったらしいが、試しにこの本のための挿絵を描いたら、思いのほか上手く書けたのでそのまま挿絵に採用された(出版社として挿絵のために他の方に頼まなくて経費がかからずラッキーだった)。なので小さい頃、苦手でも、大人になれば分からない。いつか開花するかもしれないし、そのまま苦手で一生を終えるかもしれないけれども。
とらおおかみ 創作物語 物語集 物語論

この本は、今後、川手先生によって出版されるかもしれない本の要になる(頭になる)様に作ったそうです。今後いろんなお話の本が出たとしても、この本に立ち戻ることで理解が深まるように。

   

Edited by たわふ 2010/11/18 01:03:55
Last Modified 2010/11/18 09:24:21

コメント(Comment)


天才川手先生にタメ口のようこです。
私はタメ口なんて想ったことないし、いつも皆さんとお話する様に話しただけなんですよね。と言う事は皆さんにもタメ口と言う事ですね。すみません。悪気はありません。私はだた心がOPENなだけなんです。ごめんさい。

ところで引き出しお化けの話ですが今年の伊達とらおおかみの時この話をしてくれて次女はそれを聞きました。
まったく教訓的ではなくお話と言う感じでした。
次女は(最近頂いたタンスがキャスターがついていて引き出しが開けにくいのです)必死になってタンスを閉めてました。その時脱ぎっぱなしのお化けの話もあり、面白いほどさっさと片付けてました。と言う感じで川手先生は子供の心をしっかりと掴んでいます。どのように??うーーんこの本に書いてますよ。方法が!!はっきり言って「教訓話」よりいいです。「教訓話」は子供にバレバレが多くなんか時々反感となる事がありました。
「ネーーママ それ私の事??」と聞かれたり、私が文章を創る素質が事も確かですがね^^

この本は子育てに役立ちますよ。

投稿者(Contributor):ようこ|2010/11/18 05:23:52

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