自然と どう生きるか /追悼 小林繁さん(2) by じゅんか
「氷点下の森」は 岐阜県界隈では有名な観光名所です。
公有地なのかと思ったらそうではなくて、その頃は 「氷点下の森」を含む広範囲の山全体が秋神温泉旅館が所有する、私有地です。(たぶん今も)
その いわば 何もない、辺鄙な場所の山、森、自然を お客様に楽しんでいただくために 髪の毛も凍るような寒い夜に 氷を作り続け、私財をなげうって 設備を整えて作り上げた芸術作品です。
繁さんが 氷を作り始めるまでは 本当に寂しい場所だった..ようでした。
繁さんとお話しするのはとても楽しくて、「マイナスをプラスに変える」という講演活動もよくされていました。(秋神温泉旅館は ご一家、ご親戚で営まれている旅館でした。皆さんファーストネームで呼び合っておられましたので、私もファーストネームで書いています。恐縮ですが、すみません!!)
秋神温泉のある地区は 冬季にマイナス20度まで温度が下がり、米は育たず、特に産業もありませんでした。たぶん最初は 「秋神温泉旅館」の呼び物のつもりで 氷をおつくりなったでしょうね。
そう、「寒すぎる」という欠点を、観光地の呼び物にして プラスに変える!
それが小林繁さんの着眼点だったと思います。
ああ、前置きだけで、こんなに長くなってしまいました。
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Edited by じゅんか 2023/11/30 10:25:32
Last Modified 2023/11/30 18:47:39